だるまのつぶやき

今日も昼に起き出した。体調は悪くないが、気分はというと微妙だ。本来なら今頃は不本意な時刻だけれど、戸隠の奥社に参り、蕎麦でも食べている予定であった…あの男、あの男が言い出して躊躇う自分に半ば強引に言い寄ったのではないか。６時には戸隠に着きたい、だから早朝迎えに行く だと!?おかげで４時間半も寝不足のまま布団の中で待ちぼうけ…こちらから電話しても通じないし 夜更かし寝坊とは…さらには中止 簡単なごめんの後に続いたのは本日の男の都合…それに合わせた新たな誘い…断るしかなかった。非常にそそられる企画ではあったが、知らない男が(夕べ飲んで泊まった先) 一緒で、そいつの家探しとはね…山の廃屋探しは楽しそうだよ …でも、それを受け入れてはうんざりの重ね着になりかねない よしんば楽しめたら彼の無神経な振る舞いを良しとして行ってしまいそうで諦めた。不服そうな気配を電話先で感じたが、こっちはご機嫌を気にしてられない …何しろ、好意的、応援、強引の繰り返しで誘われた戸隠には、まんまと断れない理由があったのだ

満足な異性関係を得ることなく淋しく過ごす日々の自分には、１年前に一目惚れした女性がいた。男と様々に語りあった先夜に失恋をカミングアウトしたのだが、相当前の救いようのない失恋を彼は好意的に応援するという。当然拒否し可能性の無さを伝えるも彼は前向きなイメージを持たないからだ。何回もアタックすべきだ。応援する。戸隠に行く用事がある一緒に行こう、その時に彼女がいる店に行こう、知りあいだ一緒に行くから…と 執拗に。

抵抗は当然強く抱いてはいたものの、好意に対して悪い気と、彼の口調からかすかに可能性を試したくなったこと、何より彼女を見たいが彼がいれば気まずさ半減かと 押しに負け説得され 前向きに考え始めたのだった。滞在を延長までして…

それにしても早朝には夜型の自分には困るし、何より無精髭を処理せずに会うのは嫌だったが戸隠にも温泉はあるからとやや無理をして受け入れて苦手な朝待っていたのだった。

当日の彼の調子は自分の事しかなく、こちらがどんな気持ちで彼女に会う決断をしたかをまるで頭にない 好意の説得は説得のための方便だったと思い知らされ密かに傷ついたのだ。先日とある女性に久々に会うことが出来、それがある種の期待を裏切られた残念な内容に終始してガックリしていたところでの話。その後１日あまりに冴えない内容に終わった。  続きを読む